
黒船「フィジカルAI」襲来 日本におけるヒューマノイド開発の最適解とは:ロボット開発クローズアップ(4/4 ページ) - MONOist
川崎重工の山口潤氏は、同社の産業用ロボットの革新について話し、AIの具体的な応用とその利点を強調した。川崎重工は、ロボットの製造・販売にとどまらず、現場への導入も数多く手掛けており、その結果、教育プロセスの簡素化と立ち上げにかかる工数の大幅な削減を実現した。
同社は作業分析と人の行動分析の二つのアプローチを用いて現場の実装を進めている。例えば、スマートフォン製造のような短サイクル商品において、双腕ロボットを用い、人的作業を効率化することで生産性を向上させた。また、塗装や研磨工程では、遠隔操作技術を導入することで、作業者の安全性を確保し、ベテランの経験をデータとして蓄積することにも成功している。
さらに、看護師の搬送作業の自動化にも取り組んでおり、国による異なるニーズに応じたロボットのハンドリング能力を強化。将来的には、社会ロボットの実用化を目指しており、インテリジェンスやセンシング技術を他社と連携しながら進めていく。
川崎重工は、GUIを利用した簡単なプログラミングやシミュレーターを活用し、誰でもロボットを操作可能にすることを目指している。最後に山口氏は、フィジカルAIの概念を「変化する状況に対して最良の行動を選択する能力」と位置づけ、ロボットがインテリジェンス社会の主力となる未来を描いている。


