診察室の会話をAIが記録? 最新研究が示す「AI医療秘書」の実力と課題 - newspicks.com
病院で医師がパソコンの画面ばかり見ている状況は、多くの患者にとって寂しい体験です。この背景には、電子カルテの膨大な入力業務があり、医師の燃え尽き症候群を引き起こす要因となっています。ここで注目されているのが「アンビエントAIスクライブ」です。この技術は、診察中の会話を自動で聞き取り、カルテの下書きを生成します。最近、カリフォルニア大学ロサンゼルス校による試験では、AIスクライブを使用した医師たちがより多くの時間を患者と向き合うことができるようになる可能性が示されました。
Nablaを使用した医師はカルテ作成時間が約9.5%減少したものの、全体の時間短縮は小さく、DAXを使用したグループでは顕著な効果は見られませんでした。それでも、AIを使用した医師は燃え尽き症候群の改善や業務に対するストレスの軽減を報告しました。この技術は、医師が患者に集中できる環境を提供し、精神的負担を軽減することで、医療の質向上に寄与する可能性があります。
一方で、AIはまだ完璧ではなく、カルテに不正確な情報が含まれることがあります。AIはあくまで下書きを作成するもので、最終的には医師の確認が不可欠です。今後、日本の病院でもAIによる記録が進む中で、医師と患者のコミュニケーションを温かく保つための工夫が求められています。AIは、医療現場の効率化とともに、人間的なつながりを取り戻す役割を果たすことが期待されています。


